天龍引退試合

行ってきました、両国国技館! 素晴らしい興行でした!

天龍ゆかりのレスラーたちが集結してのカードは、それぞれ意図や意味のあるもの。長年の天龍ファン...昭和プロレスファン歓喜の展開あり、大日本選手の活躍など今まさにプロレス界で輝く選手の熱さがあり。

ミスタープロレス天龍源一郎が、最後の相手に選んだのが、現在大ブーム中新日本プロレスのど真ん中、オカダ・カズチカ。天龍の全盛期を知る棚橋やプロレスおたくだった中邑とではなく、全くの新世代、それもIWGPチャンピオンを指名する天龍のプロレスに対する嗅覚はさすが。


17分27秒。戦いきった両者を称えたいです!

オカダがもっと「効いてねーよ」的なアピールをする流れになるのかと思っていましたが、事前の天龍の宣言通りグーパンチ炸裂のせいか、それともさすがにオカダも緊張したか? 序盤から息があがってました。天龍が彼に呼び掛けたように
「あんちゃん」にみえました。棚橋なら、もっと盛り上げるんだろうな〜なんて思ったりもしましたが、オカダのケレンの無さは、却って引退試合には良かったなと感じました。


爽やかで必死な「あんちゃん」が、強烈な美しきドロップキックを放つ。


プロレスラー天龍源一郎の「最期」にふさわしかった試合だと思います。

昭和だ平成だと、関係ないですね。
プロレスラーは凄い。


私は物心ついた頃からプロレスをみているので、天龍のプロレスラー人生、デビューからずっとみてきました。相撲も大好きだったので、天龍を応援しました。大好きなレスラーでしたが、子供の頃はファンとしてはうかばれないというか、悔しい思いもしました。

しかし、天龍源一郎は進化し続けました。これほど、常に新しいことに挑戦し続けたレスラーはいないでしょう。
猪木も様々な挑戦や開拓をしましたが、彼は相手を自分の土俵に引きずり込むことでの戦いだったように思います。(それも凄いことで本当に偉大で唯一無二の存在です)

しかし天龍は、相手の土俵に、簡単にたつ。それもいとも簡単に! 闘いぶりはゴツゴツと無骨だけれど、誰よりも柔軟に軽やかに垣根を乗り越えてしまう。神取との対戦、大ハヤブサ、電流爆破にハッスル参戦...。

本当にいつも驚かせてくれ、楽しませてくれました。
今日の今日まで、いつも新鮮なワクワクを、ありがとうございました。

※私は、プロレスラーの方には尊敬をこめて、敬称なしで呼ばせて頂いております。お許しください。