三沢さん命日

 

またこの日がきた。毎年胸苦しく思い出す。

 

受けの全日本の大スターの三沢さん。まさか、バックドロップであんなことに…。

インターネットで情報を検索しまくり眠れない夜を過ごしたあの日。

もう14年も経つのか…。

 

私はほんの一時期、プロレス取材をしていた。三沢さんの取材もした。

武道館で、小橋選手のガンからの復帰戦の際には試合後に三沢さんのそばで話をきいた。

最前列を陣取ることができたが、多くの記者が囲むので、椅子に座った三沢さんのそばに身長が高い私が立っていると邪魔になる。

膝をついて三沢さんの言葉を聞こうとしたら

 

「なんか店みたいでいいね〜」と、当時いわれていた「エロ社長」発言(笑)。囲んだ記者たちにも笑いがおこる。今どきならアウトか?という発言だが、慣れない取材では有り難かった。

あんなに強い大スターだが、柔らかい雰囲気で、新人記者の私も萎縮せずにすんだ。

三沢さんが意図的に私を助けてくれたわけではないだろうが、救われた気分になったのは確かだ。

 

私は川田ファンだ。正直、三沢さんを応援して試合を観戦していたことはあまりなかった。

しかし、川田ファンでいられるのは、三沢さんがいるからこそ。三沢さんの太陽の輝きがなければ、

川田選手の月のような光を美しくは感じられなかっただろう。

特別なレスラーだった。

 

あんな身を削るような「四天王プロレス」は、当時の全日本の状況から生まれた苦肉の策だったかと思うし、今となっては賛否両論ある。

しかし、リアルタイムで体感できたことに感謝する。もうありえないだろうし、あれをやってはいけないんだろう。私もあれを求めはしない。

 

でも、凄まじいプロレスを魅せてくれた

三沢さんは凄かった。

 

「今、三沢がいたら」

何度も何度も思っている。ノアはどうなっていたんだろうか?新日本は今ほど一人勝ちできていただろうか?

 

バラエティで活躍する長州さんや天龍さん、武藤さん…

そこに三沢さんがいたらなぁ〜といつも感じる。

エロトークする三沢さん、みたかったなぁ…。