大久保調教師 最後のダービーへ
本日の青葉賞、ショウナンラグーンが勝利!
ダービーへの優先出走権を獲得しました! 嬉しい。
ショウナンラグーンは、大久保洋吉調教師に初のG1をもたらし、G15勝をあげて厩舎の看板馬となった名牝メジロドーベルの孫。
ドーベルの娘のメジロシャレードは、デビュー二戦目で勝ち上がり、ドーベルファンをわくわくさせてくれた馬でした。
しかし、不幸なアクシデントで引退。
ショウナンラグーンはそのメジロシャレードの息子です。
管理する大久保調教師は、来年の引退を控えています。
ご自身が育てたメジロドーベル、その娘メジロシャレード、そしてその息子であるショウナンラグーンが本日、師へ最後のダービーへの切符をプレゼントということになりました。
鞍上は、三代ともに愛弟子の吉田豊騎手。厩務員さんも同じく安瀬厩務員です。
なんだかジーンとします。
ショウナンの冠名も、大久保厩舎とは馴染みのもの。
オーナーの国本さんの初G1制覇は、大久保調教師が育てたショウナンカンプでした。ショウナンパントルもこの厩舎でG1を勝ちました。
ここ最近、そんな蜜月関係は終わってしまったのかな...と寂しく思っていましたが、
大久保調教師の引退を前に、メジロゆかりの血統のラグーンを預けた国本オーナー、素敵な心意気だと思います。
ショウナンラグーンは、10番人気。それも、今日出走できなかったかもしれない抽選馬。それでも、抽選をくぐり抜け、最後に接戦を制し差しきったレースは、鞍上の吉田豊騎手の「先生と最後のダービーへ」の強い気持ちがあったからこそなのだろう...とウルウルしてしまいます。
なんて、ドラマチックなのでしょう。
「出来すぎ!」なほど。
でも、それがあるのが競馬。
シナリオのあるドラマなら
「ちょっとやりすぎじゃない?」なんて言うであろう感動の場面を目にすることができます。
これだから競馬は辞められません。
人と人の繋がり。
義理人情。
血が紡いでいくもの。
それを観たくて、競馬をやります。
賭けるお金は観戦料。
今日みたいに、素晴らしく感動させて頂きながら、お金が何倍にもなってかえってくるなんて
至福! ですね。
ダービーで、大久保調教師、悲願の牡馬クラシック制覇! をお祈りしています。
私、競馬マスコミの仕事をさせて頂いていた頃は、公私混同は絶対しない! と、公平中立でいなくては...との気持ちから(今となっては、それが正しいわけではないと思いますが)お気に入り馬、好きな厩舎、騎手を言わないように気をつけていたのですが...
もう、マスコミを離れた今は、声を大にして
「大久保先生大好き! 大久保&吉田師弟愛大好き! メジロ大好き!」と叫びたい(笑)。
ショウナンラグーンのダービー制覇を願ってやみません。
青葉賞勝ち馬の初ダービー勝利となりますように!