競輪


今日は中央競馬GI戦線、前半の締め括り、安田記念

勝ったのはディープインパクト産駒、リアルインパクト

鞍上の戸崎圭太騎手は、中央のGIは初制覇。
地方競馬に携わっていた身としては、地方の騎手の活躍は嬉しい。


リアルインパクトは三歳馬ながらの挑戦だったが、アパパネなど実績のある古馬を打ち負かしての勝利だった。三歳馬の安田記念制覇は、グレード制導入後は初となる快挙だ。



さて、そんな今日の安田記念も見応えがあったし、個人的には戸崎騎手にさらなる注目が集まると嬉しいのだが、明日のスポーツ紙の一面として頂きたいのは

第62回高松宮記念杯競輪決勝だ。


こちらのレースも、若手がタイトルホルダーを一蹴するというレースだったのだが、今日の決勝は、競輪界においては歴史的な一戦となったといえるだろう。
是非とも一面を飾ってほしい。


競輪界に待ち望まれた、新たなスター誕生の瞬間だった。

96期、深谷知広選手が、一時代を築いた大スター吉岡稔真氏の記録を塗り替え、デビューから684日目での最短GI制覇を成し遂げた!


デビューから、連勝や特進で話題になり、今後の競輪界を担う選手としての期待がよせられていたが、やってくれた! おめでとう! というか…ありがとう(泣)。


かつて吉岡選手をみて驚愕したような興奮は、もう味わえないのかも…と、吉岡選手引退で不安になっていた。良い、強い選手は何人もいるけれど、滝沢先生、F1吉岡といった「怪物」といわれる圧倒的な存在をみたくてたまらなかったのだ。


今日の深谷選手、強かった〜! 昨日の準決もだが、圧巻の走り。


今日の決勝は、村上義弘選手を引き連れた稲垣選手が打鐘前に向こう正面で発進。深谷選手は五番手から、先行する稲垣選手をホームで一気にとらえる。
「呑みこむ」と形容したくなる勢いの捲りで、村上選手に張られてもびくともせず、その村上選手もおさえこんで、圧倒的な強さを見せつけての勝利だった。

ズラリとタイトルホルダーが並んだ決勝メンバーにおいてのこの強さ!
世代交代、という言葉が頭に浮かぶ。
この瞬間を待っていた!



今日、吉岡氏の記録を塗り替えただけで「吉岡を超えるかも」とは言い難いが、その可能性に期待をかけられる選手が存在する…ということが嬉しい。
ここから、怒涛の大活躍を見せてくれたら…と願っている。


今日の高松宮記念杯競輪は、大津びわこ競輪場の廃止にともない、初めて前橋ドームでの開催となった。
ここ数年、競輪場廃止のニュースをきくたび、なんとかこの流れがくい止められないものかと心配していた。


最近は、女子競輪復活が取り上げられたり、明るい話題もある。
深谷知広選手には、輪界の顔となるべく、活躍して頂きたい!


イケメン…というかんじではないが、誠実で朴訥とした好青年という風情で、私はステキだと思う。

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