サルサディオーネ引退式
サルサディオーネは、私が中継の仕事をしていた頃に取材させていただいていたサルサクイーンの子供。思い入れがありました。
(サルサクイーンの母、シーサイドエンゼルについても以前こちらで書きました。https://hisa-a.hatenablog.com/entry/20131102/1383405607)
菅原オーナーが「また、サルサディオーネの産駒がうまれたらこのチームで」とおっしゃってましたが、すごくあたたかい、チームワークが感じられる引退式でした。
最後のファンへ向けての写真撮影では「ありがとうございました!」とファンにむけておっしゃる
福田厩務員に、みんなも「ありがとう!」「お疲れさま!」と声をあげ、その場が一体になるような
本当に素敵な空気でした。
矢野騎手も、撮影のためのポーズをとってくださりながら「こちらにも」と、すべての角度に気を遣ってくださって、じーんとしました。(おかげで↑のような正面からの写真が撮れました!)
菅原オーナーも「明日、日高に出発するんですよー!」とか「ありがとうございました!」とか
最後まで我々ファンに向けてお話してくださり
こんなにアットホームなあたたかい引退式をみられて、幸せな気分になりました。
藤波vs棚橋!
TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY!
Finalに行ってまいりました。
レジェンド藤波のレスラー生活50周年。
豪華なメンバーで大満足でした!
第1試合から大興奮。
無我の倉島選手がジャーマンでフィニッシュを決めたシーンには感激。
久々にアレクサンダー大塚選手を観られて嬉しかったり
吉江選手はやっぱりプロレスラーらしい存在感だなとワクワクしたり。
第2試合は懐かしの名選手が集合。
皆さんもう大ベテランの年齢ですが
身体がすごい!新崎選手、若い頃よりすごいかも?
というボディで拝みわたりをみせてくれて感激。
また、田中将斗選手も変わらないスタイル。
AKIRA選手もカッコいい!お顔はやはりそれはトシをとっているのがわかりますが、身体はスマートで雰囲気が変わらない!
望月選手も若々しい。タイムスリップしたような気分。高岩選手も変わらずだし
越中選手はヒップアタックのジャンプ弾んでてリズミカルで気持ちよかった。
この試合では、ベテランのプロ意識に頭が下がる思いでした。
他にも今日は、高橋ヒロム選手や内藤選手という新日のスターがみられたり
大好きなザック・セイバー・ジュニアや真霜拳號選手の戦いにウキウキしました。
それから、船木誠勝選手を久々に観て
そのオーラに感激しました。雰囲気がすごい。
身体もバキバキ。
そして…
ジーンとしました。
藤波選手のこれまでの入場曲が流れたあと…
なんとイノキボンバイエが流れた!
藤波選手は、あの猪木さんの赤に青い襟のガウンで入場でした!
涙が出ました…。
棚橋選手との戦いは、私のような世代にとっては
「これぞ新日本」というものでした。
序盤から丁寧に脚をせめていってからのドラゴンスクリューをみられて嬉しかった。
老害と言われてしまうかもしれないけれど…
最近のプロレスは、お互い持っている大技をぶつけあって最終的により多くダメージを与えるみたいな…
単にポイントを重ねていくような印象があります。
それが悪いわけではないですが、技が点と点で単に点数加算みたいな感じはちょっと味気なく感じたりもします。
でも、今日の藤波選手の棚橋選手への脚攻め。
そういう線で繋がっていくような戦いは
新日本らしいな~と観ていて嬉しかったです。
棚橋選手は、時々真壁選手とはそんな「ストロングスタイル」をみせてくれていました。
私の世代では、どうしても意識して拘ってしまう
「ストロングスタイル」。
真壁選手もですが、棚橋選手はかろうじてそれを体現できる最後のレスラーかと思います。
棚橋選手の藤波リスペクトを感じて嬉しかったです。
最後は棚橋選手のさすがのハイフライフローに敗れましたが
藤波選手、本当にカッコよかったです。
68歳だなんて信じられないほどのプロレスラーらしい身体も凄かった。
年配のレスラーはどうしても脚が細くなっていて
それがちょっと残念に感じたりすることがあるのですが
藤波選手のがっしりとした太ももといったら!
ショートダイヅが今でも似合うドラゴン!
私が子どもの頃に憧れた格好良い姿を今も変わらずみせてくださって本当に感謝です。
行ってよかったー!幸せです。
パンサラッサと吉田豊騎手
本日、天皇賞を生観戦してきました。
パンサラッサの単複を買って応援していました。
今日のレース、さすが吉田豊騎手!腹をくくっての大逃げはさすがでした。
最近はスタートがあまりよくありませんでしたが、
今日は大丈夫だった!これなら!と、期待しました。
大逃げのパンサラッサに
「速すぎだろ」との声が聞こえ、どよめいた東京競馬場でしたが、後続を引き離して走るパンサラッサに「よーし!やったー!さすがだ!」と声をあげました。
欅を越えて、直線でも下がっていかない!
最後は差されて惜しかったですが、そこはイクイノックスを褒めましょう。
最高のレースだったと思います。
Twitterなどの反応をみましたが、秋の天皇賞で後続を引き離す姿に、サイレンススズカを思い浮かべたファンは多かったようです。
私は、あの天皇賞を現地で生観戦していました。
今日はあの日に一緒に観ていた仲間たちと久々に一緒での天皇賞生観戦。
やはり思い出しました。
あの時のショックは今も忘れられません。
興奮からドン底につきおとされた天皇賞。
でも…今日はワクワクと興奮のままゴールを観ることができました!
パンサラッサ、ありがとう!吉田豊騎手、やっぱりすごい。
サイレンススズカの天皇賞では、吉田豊騎手騎乗のサイレントハンターが二番手を追走していました。
サイレンススズカの背中を追って走っていた吉田豊騎手だからこその騎乗だったのかなとおセンチになってしまいます。
吉田豊騎手と逃げ馬の天皇賞といえば、ゴーステディでローエングリンとの暴走ハナ争いも思い出されますが
気の強さと腹をくくれるところが、吉田騎手に大レースでお金を賭けたくなるところです。勝負師です。
さすが、デットーリと肩をくんだ男です。
1000mの通過タイムは、サイレンススズカの天皇賞と同じ57.4。
「あのレースの続きを観られた」という言葉が
SNSでいくつもありました。
なんてドラマチックなんでしょう。
これだから、競馬が好きなんです。
アントニオ猪木、逝去
大好きなアントニオ猪木さんがお亡くなりになりました。
私はほんの一時期プロレス記者をしておりまして、お目にかかったことがあります。
初めての囲み取材のとき、他にビッグニュースがあったせいで、私と東スポさんのみが羽田空港で猪木さんを迎えました。
囲み取材って、特に自己紹介なんてしないものですが
記者が2人だけ、それも私は新顔で目立ってしまったので
「〇〇の山田です。今日から担当させていただきます。よろしくお願いいたします」とご挨拶したところ
「アントニオ猪木です。よろしくお願いいたします」
と、気をつけの姿勢で頭をピシッと下げてくださり「頑張ってください」とお言葉をいただき驚愕しました。
ものすごく、お優しかったです。
同じように、初対面のとき
「〇〇です。よろしくお願いいたします」
と腰を折って頭を下げてくださったのが
競輪界のグランドスラマー滝澤正光さん。
「○○です」なんて…
いえいえ!もちろん存じ上げてますのにー!えー!頭をお上げください!と驚きました。
一流を超えた、超一流のスーパースターって
その業界を背負っていらっしゃるからこその態度なのか、マスコミの末端にも気を配れる優しさ細やかさがあるから昇りつめられるのか…
「スター」ではなく「スーパースター」って凄いなーと感じました。
物心がついた頃から50年近く、ずーっと私に元気を与えてくださった猪木さん。
最大の感謝をして、数々の名勝負、名言をこれからも忘れないようにいたします。
漂流教室の関谷さん似の俳優さん
「楳図かずお大美術展」に行くにあたって、子どもの頃からともに楳図作品を読んできた友と
私たちの大好きな「漂流教室」の
関谷さんについて語り合った。
もう一度実写があるなら誰がよいのか??
について話した。
これについては、私はずーっと思ってきたのだが、声を大にして言いたい!
http://www.office-psc.com/profile/asakura_shinji/
この方である!
初めてドラマで拝見したのは随分前だ。
しかし、初めてお姿を拝見したとき、関谷さんはこの方しかいない!と確信した。
それ以来、テレビで拝見するたびに
「関谷さん!」と勝手に思い応援している。
朝倉伸二さん。
お顔はよく知っているのにお名前はわからず…
「関谷さんはこの方だ!」と楳図先生ファンの友に言いたいがため、タレント名鑑を検索しまくりました。日本で一番この俳優さんを検索したのは
私なんじゃあるまいか。
極悪非道の関谷さんに似ているなんて申し上げたら、ご本人やファンの方はお怒りになるかもしれないけれど…
俳優さんとしては「関谷さん」は演じがいがあると思う! 大人気キャラだし!
朝倉さんは、とても優しい雰囲気の俳優さんで
そんなところが
いつもは「優しい給食のおじさん」と子供達に慕われた関谷さんにピッタリなのだ!
豹変して畜生になるとき、そのギャップをこの方なら演技力でやってくださる!
それを信じるに足るくらいは注目して拝見してまいりましたよ! ドラマしか拝見してませんが…
調べまくったら、舞台も出ていらっしゃるから
観たくなっちゃうくらいですよ。
「関谷さん!」なんて思って申し訳ないですが
もう、そのせいで私はファンです。
もしもまた「漂流教室」を実写化するなら
どうぞどうぞ! 関谷さんはこの方で!
「楳図かずお大美術展」に行ってきました
私は子どもの頃、隣の隣に住んでいた友と、学校から帰ってくると毎日のようにお互いの家で遊んでいた。
子供は与えられずとも色んな遊びをつくり出すものだが
私達のあいだで一番お気に入りの遊びは
「漂流教室」「洗礼」の漫画のセリフを感情を込めて言ったり、登場人物になりきってお芝居をする楳図かずお漫画ごっこだった。
繰り返し繰り返し「おれのパンだっ!」とか「これはさくらの脳みそよ!」と叫んでいた。(今読み返してみると、実際描かれていないセリフも結構言っていた記憶がある。なりきってアドリブも加えていたようだ。とくに関谷さんになりきるのが私たちのブームだった)
その友と「楳図かずお大美術展」に行ってきた。
私たちの子ども時代の中心にいた楳図先生。恩師に再会したような気持ちになった。
楳図先生が新たに新作を描いた!という。
その「わたしは真悟」の続編は101点連作絵画。
一枚一枚が作品として素晴らしい絵画でありながら、漫画…お話の一コマとなっている。
新作は「わたしは真悟」の続編と知ったときに、
スピリッツ連載時以来、久々に読み返した。
正直にいうと、当時は理解が及ばない部分もあり
圧倒的な迫力をただ楽しむ感じで、泣く、というような気持ちではなかった。
私が楳図作品で一番泣いたのは「漂流教室」の池垣くんのシーンだ。(死にそうにやられてもみんなのために怪虫に果敢に挑む)それをうわまわることはあるまいと思っていたが
はたして…今回の再読で私は「真悟」で号泣した。
若い頃、まだ子どもだった私には作品に描かれる尊いものがわかっていなかった。
なんでこんなに泣いてしまうのか。
それは真悟の、さとるやまりんの「一途」さだ。
こうして私は、まず、産業ロボットの取材に入りました。私が訪れた彼等・ロボット達は、どれも、ひたすら、黙々と、指令に沿って、寸分の狂いもなく働いていました。指令に忠実に働く彼等を見ていると、その忠実さ故に、冷い機械というよりもむしろ、親しみを感じるのは、そこに人間に似た動きを見たからでしょう。インタビューを受けていただいた皆様の返答の中で共通している言葉がありました。それは、日本で、なぜロボットが隆盛に成り得たか………という問いに対して、日本人は木や草にも情をかけることができるからだ、ということです。胸に染みる言葉でした。そして私は、いよいよ次号より、胸いっぱいにふくらんだ情念をぶつけることになります。言葉では言い現わせない、熱い想いと感動を伝えたい。
これは、楳図先生がスピリッツ上で連載開始前に語ったことば。
※(楳図ファンのバイブルのような、半魚文庫さんのサイトに掲載のものを参照させていただきました)
黙々と、忠実に…
真悟は本当に忠実に、さとるの言葉をまりんに届けようとする。機械だからこその、その忠実さ。
いじらしいまでの狂いのなさ。
二人の子どもとして「一途」。
さとるとまりんが子どもを作ろうと東京タワーをのぼるのは普通に考えるとわけがわからないけれど
その目標(指令)のためにはまた、さとるもまりんも狂いなく(30センチのためにランドセルを積んだり)忠実だ。
どちらもありえない。でも、さとるとまりん、真悟の世界では真実なのだ。
必死だ。一途だ。
大人になってしまって、その一途さがありえない世界にいるからこそ強烈な憧れを持って泣いてしまう。なんて美しいんだろう。
そんな「わたしは真悟」の世界が
今回の101点の物語の中で続いていた。
絵自体の美しさはもちろんだが、やはり真悟のもつ美しさ(狂いのない忠実さ)その一途な一念を感じて涙した。真悟が懸命に伝えようとしていたものは繋がっていたんだとわかって嬉しかった。
陳腐な表現になってしまうが
楳図先生は天才なんだとあらためて思う。
素晴らしい展覧会だった。
カフェでさくらのソーダをいただいた。
さくらの脳みそがのっていた!
さくらの姿のウエハースがついているが、
あれは、さくらのお母さんのウエハースにして、
脳みその上に挿して足で踏むシーンを再現するべき!
「これはさくらの脳みそよ!」のセリフを何度も叫んだ友との共通意見だ。
それから「関谷さんのパン」を売ってほしかった!
と、やはり私たちのお気に入りシーンを語り合い
久々にセリフを言い合った。