バディー・ロジャース
先日、ジャック・ブリスコ対ジャイアント馬場の試合をDVDでみたら。たまらなく、バディ・ロジャースの試合を、みてみたくなった。
バディ・ロジャース。元祖ネイチャー・ボーイ。
馬場が「最高のレスラー」と称えたことは知っていても
ゴッチ&ミラーにやられたやつ!(ソース、プロレススーパースター列伝!)
とか、とにかくイヤなやつ!(ブルーノ・サンマルチノ談!)
みたいに...格好よかっただけで、弱いレスラーみたいな印象を我々日本のプロレスファン...特にゴッチ信者はもっていたと思う。または列伝を子どもの頃に信じたファン(笑)。
しかし...あの馬場が称賛するレスラー。とうとう、日本でみられることはなかったし、私としても、未知の強豪で終わっていたレスラーだ。
しかし...
今のネットで何でもみられる時代の、なんとありがたいことか!
バディ・ロジャースの試合がみられるではないか!
そして、探してみたらDVDまであった! 流智美さん解説のシリーズ。
子どもの頃は。
ちょっとしたプロレス雑誌の記述をむさぼるように読み、妄想を膨らませるにすぎなかったレスラーの試合を、今はちょっとの検索でみることができるのだ!
ああ、幸せ!
文献を、探して、探してならではの知る愉しみが今はないのはちょっと寂しいけれど
そこを惜しむより
バディ・ロジャースの映像をみられる喜びはすごい。
私は、リック・フレアーが大好き。
伝記の「To be the Man」は買いましたとも!
ちょうどカナダにいるときで、書店で予約したときは、店員さんに笑われたのですが。
スタバでそれを読んでいたおかげで、スタバのプロレスファンのお兄さんと熱くプロレス話をしたものです!スタバの他の店員さんからは、おもいっきり「geek」よばわりでしたが、プロレスファンって、人種を超えて皆兄弟! とジーンとしたものです。
話がそれましたが
バディ・ロジャース!
なんて格好よいのでしょう...彫刻のような筋肉に金髪。
ハンサム!
しかし、そのルックスではなく、後世の皆が真似をした動き! 観客を沸かせる動き!
バディ・ロジャースの凄さとは、そんな魅力による強力な集客力だったそうですが
まさに「金を降らせる男」。
レインメイカーだったわけです。
バディ・ロジャースは、女性と子ども人気があったヒールだそうですが
ちょっとオカダはそれ系統? と思ったり...
ロジャースをみてしまうと、いやいや、誰も彼にはかなわない! なんて思ってしまったり。
あー! とにかく格好良い!
面白い!
リアルタイムでみたかった...。
技をくらっての崩れ落ちかたとか(これは最近ではEVELが好き!)
憎たらしい感じの歩き方とか「ノォォ〜!」みたいな、私の世代ではフレアーの動き。
あー、これだったのか〜!
と「元祖」をみられてたまらない。
天龍が
「プロレスは伝承文化」と言ったのがわかる。
ゴッチにやられた! とか
ルー・テーズにも色々言われたり(まぁ、実際は弱い! みたいなエピソード)
なのだけれど、アメリカの有名なコラムニスト、ボブ・グリーンのエッセイ集「アメリカン・ヒーロー」では、バディ・ロジャースが本当に
「ヒーロー」だったエピソードが語られていたりするところが素敵。やっぱり、昔の、あの時代の。ルー・テーズが
「Hooker」だった頃のレスラーだったわけよねー!
集客力やルックスだけではないわよねー! と、ワクワクしました。
プロレスファンなら、バディ・ロジャースを知らなくても好きではなくとも、きっと嬉しくなってしまう
「最高のプロレスラー」のエピソードが「アメリカン・ヒーロー」では語られています。
是非ご一読を!
※私は、プロレスラーの方には尊敬を込めて、リングネームを敬称略で呼ばせて頂いております。お許しください。
- 作者:Greene, Bob
- 発売日: 1984/10/01
- メディア: ペーパーバック