児玉清さんが亡くなられた。

数週間前から、アタック25でお姿を拝見できず、アタック25ファンの母とずっと心配していたのだが…。


日曜日の楽しみであった「アタック25」。
児玉さんの司会でなければ、今後は同じように楽しめないのではないかと心配してしまう。



児玉さんは、大変な読書家でいらっしゃり、NHKの週刊ブックレビューの司会をされたり、本の書評や解説をされていた。


児玉さんの解説は、
アタックチャンス!」と拳を握られるのと同じく熱いもので、読むのが愉しみだった。また、ご自分の半生を書かれたご著書も、さすが読書家でいらっしゃるせいか、クスリと笑いながら、しみじみしながら、ページを繰る手が止まらない面白さだった。



私は競馬が大好きなので、ディック・フランシスを愛読しているが、フランシスの解説を児玉さんが書かれて、フランシス小説へのほとばしる思いを綴られているのを読んだときには、共感できてなんだか嬉しくなったものだ。



お年をめされても、永遠の好青年、というか、爽やかな格好いい方だった。
年をとっての狡猾さや厭らしさを演じる俳優さんは少なくないけれど、いつまでも二枚目だったり、清廉さを表現できる貴重な存在でらしたように思う。



ご冥福をお祈りします。


負けるのは美しく (集英社文庫)

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