キズナ
今年の日本ダービーを制したキズナの凱旋門賞挑戦は、今年の競馬界の最大といってよい注目の出来事だ。
鞍上、武豊騎手がダービー直後のインタビューにて
「僕は帰ってきました!」
と仰った言葉には、スーパースターの(スターの彼にしては)不遇の時を経ていただけに、復活の兆しに心が震えた。
むかえた凱旋門賞前哨戦のニエル賞。
いつものように後方でじっくり前を見据えるキズナ。
ライバルと目されたフリートシャーの追い出しを待ってからの発進。
「85%の力」と武豊騎手がコメントしていたように、陣営としては、相手との現時点での力関係をはかれれば充分だったのかもしれない。
グリーンチャンネルでの佐々木調教師のお話では、ロンシャンに入ったキズナがあまりに大人しくて「ぼけちゃったのかな?」とも心配なさったそうだし、惨敗も覚悟したとか。
しかし、鞍上も思った以上の競馬をしてくれたそうで、なんと、初の海外挑戦で、英ダービー馬ルーラーオブザワールドとの接戦を制した!
おめでとう! キズナ!
馬場の適正もバッチリと証明され、いやがおうでも本番への期待が高まる。
私は、これまで色々地方に競馬を観に行く機会は仕事も含め多かったが、
今回初めて、馬を追いかけて遠征...それも海外へ追いかける。
キズナ、そしてオルフェーブルが人気馬として挑む凱旋門賞。
どうしてもこの目で観たいから。
ワクワクがとまらない。
そして今日
「世界」に武豊が帰ってきたのが嬉しい。
でも、まだまだそれは途中経過。
凱旋門賞で
「お帰りなさい!」
と叫びたい。