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機動警察パトレイバー。メディアミックスといわれる手法で成功を収めた(先駆けともいえるのかな?)人気作品だ。
80年代後半にその10年後の世界を描いていたが、実際に世紀末を迎え、また、それから10年以上を経た現在においてみても、全く古さを感じさせず(携帯電話の普及が描かれてはいないなどは、たいしたことではないと思う)
現代社会がはらんでいる危うさを、そこかしこに滲ませたストーリーを展開していた。
スピンオフのような劇場版が公開されたあとは、パトレイバー誕生20周年にも何か発表されることはなく…
もう続編は、どんな形でも目にできないのかと思っていた。
それが、押井守、パトレイバー小説を発表!
うわぁ〜い!!
待ってました! ありがとう、角川!
なのだけれど…角川のサイトをみると「新レイバー隊」との記述が…。
それって、P2のときの、みんなバラバラになっちゃってたときのお話なのか
はたまた、現代まで時間が進んだときのお話なのか…
万が一、野亜も篠原も、特車2課のお話ではなくなったとしてもそれはいいから!
後藤隊長を出してくれ〜!!
私は、後藤隊長が大好きです。
おそらく、これまでにみたアニメの中では、一、二を争うほどに。好き、好き、大好き。ストーリー上も好きなのでしょうが、声優さんの大林さんの声がたまらなくツボるということが大きいかも。
大林さんの、ノンビリとノホホンとした、そして大人の酸いも甘いも噛み分けた語り口(テレビ14話の、子供コロコロ産んじゃって…のくだりは、名シーン)
には、本当に痺れる。
だが、それ以外にも、声は関係ないシーンでも、後藤隊長は素敵。
テレビシリーズの17話、
「目標は後藤隊長」
にて…
背後の気配を感じてシャー!
と香貫花に腕を伸ばすシーン!
指先は、人間を殺せるポイント、眉間を突く寸前でしたよ!
香貫花は、数々の武道経験から、後藤隊長の
「吸い殻を捨てようと思って…」の言い訳は信じず、その実態に疑問を抱くわけですが
エリートの彼女でさえも、尾行を見破られ、一緒に甘味処なぞに入るハメになる。
後藤隊長、できるぅ〜!!
さりげなく、カミソリの片鱗がステキぃ〜!!
「昼行灯」って、セクシーですよね。
大石内蔵助とか、中村主水とか、斬れすぎる刀を懐に隠す人って格好いい。
刀は常に、磨いて鞘にしまっておくわけですよ。(これは、大道塾の伝説のヒットマン、長田賢一氏が仰っていて、痺れる。長田氏は昼行灯ではないけれど…)
ヌボーっとみえる人ほどいいですよね。藤田まことさんも、二枚目の男前ではなかったからこそ、より格好よかったと思います。
いわゆる「ギャップ萌え」ですね〜。
後藤隊長は、最強のギャップ萌え!
カミソリ後藤ですもの。メチャクチャできる男ですよ。
でも、全然、そんなふうにはみえないところがたまらない。
P2の後藤さんは格好よかったし、そんな人なんだろう…とは想像してはいたけれど、公式にはみたくなかったんですよね。
まぁ、好きですよ。でも、同人作品とかとしてみたかったお話です。複雑な乙女ゴコロです。
さてさて、そんな作品をつくっていた押井守さんのパトレイバー続編は、どんな世界観なんでしょうか?
富士見ファンタジア文庫の小説版も読みました。
今野敏さんの安積班シリーズに、思いがけず後藤隊長の描写が出てきたときは歓喜しました。
でも、映画版のパトレイバー二作目のその後はわからない状態ですから…
私としては、後藤隊長が出てきてくれさえすればOK…。
パトレイバーは、漫画、テレビアニメ、映画もあるために、それぞれパラレルワールドといわれますが
P2後の後藤隊長をみてみたい…。
どんな時間軸なのか、気になって仕方ありません。
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