今日は、押井監督のパトレイバー書き下ろし小説発売日!
買いに行きましたよ〜。


でも…なぜか近所では入荷しておらず、新宿の紀伊國屋でさえ、未入荷!
調べてもらったら、笹塚ならばあるとのことで、結局笹塚まで行きましたよ…。その笹塚でも、店頭には並んでおらず、倉庫かどっかからとってきてもらいました。
本って、発売日には平積みってわけでもないんですね。しかしパトレイバー新作とは、話題作というわけでもないのかしら…と、ちょっとさみしい気がいたしました。


さて、パトレイバー小説「番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課」



「警視庁警備部特殊車輌二課――通称レイバー隊は、二足歩行ロボットで警備を受け持つ、警察きっての特殊な部署であり、“お荷物”部署でもある。そのレイバー隊に、日本で行われるサッカー親善試合でのテロ予告の情報がもたらされた。世界を代表するサッカーチームと、日本の湾岸FCとの試合で、そのテロが行われるというのだ。警察の威信を懸けた、警備体制が発表されるなか、特車二課の後藤田隊長は、レイバー隊の泉野明に、とんでもない特命を下すのだった――選手として湾岸FCに潜入すること。昼行灯と言われながらも、警視庁随一の切れ者である後藤田の目論見は何なのか? 迫り来る試合の日。レイバー隊の隊員たちは、テロリストに対し、起死回生の行動に出る! あの“パトレイバー”の外伝が書き下ろしで遂に登場!」


Amazonにありましたが、これを見て多くの方が
「あれ…?」と思って話題にしておりました。


以下、ネタバレ注意




後藤田って、てっきり誤植かと思ってたのですが

誤植ではありませんでした〜!
大ショック…
映画版二作目の十年後のお話にワクワクしたら

名前似てるだけの別人だらけだったぁ〜(泣)。


後藤田隊長とは、後藤隊長の後任。
後藤隊長や特車二課の面々については、
「先代の隊長は…」
「初代の隊員は…」
などと語られはしますが、みんな、あの映画版二作目の事件のあとに警察を去ったと。


十年後を描くにあたってはそれも仕方ないし、あんなことがあったのに、いまだに彼らがそのままあの場所に留まっていたらヘンなんだけれど…。

やはり、あの特車二課のメンバーというか、後藤隊長のお話が読みたかったという気持ちが強すぎて、正直ガッカリ感がありました。後藤隊長、今どうしているんだ!?


まぁしかし、読み物としては面白く読みました。

帯に推薦文を寄せている今野敏さんの「安積班シリーズ」とのリンクがチラッとみられたりするのは、安積班シリーズファンとしては嬉しかったです。
これは、今野敏さんが「夕暴雨」の中で
「安積班長の同期、カミソリ後藤の特車二課」の描写をなさったお返し、みたいなものでしょうか?

あと、シゲさんが健在なのも、ほっとしました。



押井監督って、サッカー好きなんですよね。
サッカーうんちくだらけのお話で、私のようにサッカーは家にいたら見る…みたいな程度の者にとっては意味不明な会話が延々と続くのですが、サッカー好きな方にはそれもまた楽しいかもしれません。


アリゴ・サッキ時代のミランや、ロナウジーニョを擁してチャンピオンズリーグを制したバルサのように、か」
などという会話だらけで、云わんとするところが私にはよくわからず、少々悲しい。


新間寿時代の新日本や、前田日明を擁して格闘技ブームを巻き起こしたUWFのように、か」

などの会話なら、たとえ話についていけるのに…と思いました。


読む前も、そして読んだらなおさら、愛する後藤隊長がどうしているのかが気になって気になって仕方がないという状態に陥りました。



夕暴雨―東京湾臨海署安積班

夕暴雨―東京湾臨海署安積班

番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課

番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課