今朝の父は、なかなか目が開けられない様子。
しかし熱はないし、脚の痛がり方も、そんなに酷くはない。



朝の薬は飲めなかったけれど、体位交換はして、あとは母に任せて仕事へ。


仕事から帰ってくるとき、何かあったのではないかとドキドキしながら家に向かうのだが


帰宅してみたら、今日はまずまず体調は安定していたようでホッとする。


父の部屋では、古い歌のCDをよくかけているのだが
それに合わせているのだろうか?
歌っているような声を出したりしている。



父とは昔、近所のバーというかスナックというか飲み屋さんで、母や父の呑み仲間さんとも一緒にカラオケで歌ったこともあった。


その店ももう無くなってしまったし、呑み仲間さんのほとんどが逝ってしまわれた。
先日、近所の父の呑み仲間さんの一人だった中原早苗さんも亡くなられた。

父よりお若い方々がすでに何人もこの世を去られた。ご近所の顔ぶれもどんどん変わっていく。
寂しくなっていく。


だが父は九十歳。
仕方ない、当然のことだ。


父のために買ったCDのおかげで、戦前の歌を随分覚えてしまった。

「小さな喫茶店
という歌が、可愛らしくて気に入っている。


二人の男女が、小さな喫茶店に入って

ただ黙って向き合っていた…

という思い出を唄う曲。


情熱的な言葉は何もない歌詞だが

「キュン」とするなぁ〜と思いながら
父と一緒に聴いている。

浪曼街道~小さな喫茶店~

浪曼街道~小さな喫茶店~