今朝五時頃父のところへ行くと、うっすら目を開けていた。
はっきり覚醒しているわけではないが、目を開けていたことだけでも安堵する。


昨日は意識不明になった上に、どうやら二年前の股関節骨折した場所が痛むようで、ベッドを起こすと痛がった。


今朝は結局、ヘルパーさんがいらしたときも、水分摂取は難しかった。


今日の訪問入浴は利用できる状態になるのだろうか…
心配しながら私は仕事へ。


八時半から十二時までの仕事を終えて大急ぎで帰宅したら、父はちょうど、入浴前のバイタルチェックをしていた。


血圧の上が84…
入浴は無理かという数字だったが
訪問診療の先生に問い合わせたら、覚醒している状態ならば入浴可とのこと。


そこで、二週間ぶりの入浴となった。
毎日、全身痒がっているので、入浴できることはホッとする。

父も気持ちよさそうにしており、入浴後の血圧は上が92となり、血の巡りが良くなったようだった。



昨日は、意識不明になってしまったあとは、飲んだり食べたりはできず、薬も初めて注射器のようなもので飲むという、四月に父が我が家に帰ってきて以来最も心配な、良くない状態だった。


しかし…
今日は、薬を飲むために口を開けて、スプーンから食べてくれたし

OS-1やエンシュアを飲むこともできた!
量は少ないけれど、昨日の様子を考えると、驚くほどの回復ぶりだ。



父は、生命力というか、運があると思う。


戦争に行ったけれど、実戦経験なし。
南方での捕虜生活は、現地のヒトと賭け事をしたり(自分の金歯を賭けたと言っていた)
木を彫ってパイプを作ったり(とぐろを巻いたコブラの形の。自慢された)

わりと楽しみ、苦労なかったらしい。



居眠り運転でトラックと衝突、車のボンネットぺちゃんこ…
でも本人ちょっとのムチウチのみ。


酔っぱらって、駅の階段から転げ落ちる。
それも、一日に三回も!
でも、肋骨にちょっとヒビが入っただけ。


年をとってから、脳梗塞で何度も倒れたが

いつも近くに誰かいて

「発見が早くて良かった…」
という状況で、マヒはでず。


こう挙げてみると
本当に、運が良いというか、身体が強いというか…
そんな状態を見てきているので


つい
「お父さんなら、大丈夫じゃないか」
と思ってしまう。


まだもうちょっと
「頑張って〜!!」
と甘えてもよいのだろうか?