今朝も、なかなか水分を摂れない父。
好きな「朝マンゴー」なら…と思ったが、それでも80gがやっと。


気になりつつ仕事に行き、心配しながら帰宅してみると


今日は、急に意識不明になり、様子がおかしくなったという。
訪問診療の先生に急遽来て頂いたときにはなんとか落ち着いたそうだが

母も兄も肝を冷やしたようで、母はぐったりしていた。



二月に、まだ特養老人ホームにいるときにも、同じようなことがあった。

私が食事の介助をしている最中に意識不明に。
救急車を呼んで入院となった。


父は何度も脳梗塞をおこしているので
主治医の先生に
「今回はまた、脳梗塞でしょうか? 原因はなんでしょう?」
とお訊ねしたところ


「もう、何か原因があって…ということではないんですよ」
とのお話で

「今後どうするのか。胃ろうにしたり、延命処置をどうするか、ご家族で決めてください」
とのことだった。


父が元気な頃から長年診て頂いた先生なので
「ご自宅に帰るのがご本人にはいいかもしれませんよ」
と親身にお話してくださり、在宅に戻すかどうか、何をしたらよいか、相談窓口の先生を紹介してくださった。


それがきっかけで
「最期は我が家で」と家族で決断をした。


父はホームの契約しているお医者さんではなく

ホームからその主治医の先生のところに通院していたが

二月退院後、診察をうけて帰るとき


先生は、父の手をとり目をあわせ

「やまださん、さようなら」
と仰った。


私も母も、そのとき
もう在宅で、訪問診療にしようと覚悟した。


見捨てられたとかいう感じではない。
長年親切にして頂いた先生で、父のことに親身になって頂いた。


父の状態に対して、現実をよくわかっていなかった我々に、気づかせてくださった。



今日のようなことは、今後またおこるだろうと、訪問診療の先生が仰っていたそうだ。


でも、明日のお風呂は入っても大丈夫だろうとのことだし

それを許可できる状態なのだから、よしとしなくてはと思う。



今日は初めて、赤ちゃんが薬を飲むとき用の注射器のようなスポイトで、薬を飲んでもらう。


これからは、それに頼っていくのかもしれない。

まだ
「頑張って〜!!」
と言ってよいのかどうか。
よく、父の様子をみていかなくてはならない。