今日の父は、やっと熱が36度台に。表情も和らいだし、時々返事もしてくれる。


私は残念ながら見逃してしまったが、母によると久々に満面の笑みを浮かべたそうで、少し安心。


だが、付着便はあったものの、いまだちゃんとした便通が無いのが心配だ。


熱が下がったので、訪問看護の看護士さんが、手の甲に確保していた点滴の針を抜いてくれた。


ここ数日、また熱が上がったときのため、点滴の針を入れっぱなしだった。
病院に入院していたときには、点滴の管を引っ張ってしまわないためにミトンをはめていたことがあったが、あれは、手の自由がきかない上に、蒸れたりしそうで可哀想だった。


今回は、腕をタオルで保護した上に、雑誌を巻き付けてテープでとめていた。


こう書くと、なんだか乱暴な処置のようだが

固い雑誌でくるっと腕を覆うと、タオルがあっても隙間はあり、蒸れることもない。
手首から肘までの間なので、肘も曲げることは出来るし、手の指は自由になる。
その上で、点滴を引っ張り出すには難しい隙間だ。


なるほど〜と思う工夫だ。
病院では、こういった工夫は「拘束」となるからできなかったのだろうか?



この「拘束」に関しては、色々決まりがあるらしい。


父が特養老人ホームに入居していた頃、ベッドから落ちてしまったことがあったので
ベッドに柵をつけてもらっていたが


その柵を
左右上下の「四点」柵にするにあたっては
家族が同意しているとの旨に署名しなくてはならなかった。


それが危険防止で本人のためではあっても


もしかしたら施設の虐待となってしまう場合もあるからだろう。



今の我が家の介護ベッドも、四点柵にしている。
父はもうそんなに動けないので、ベッドから転げ落ちる心配はないのだが

「寝ている間に布団が落ちないように」
との母の希望。


柵を増やすことで、介護保険制度の点数をそこで使ってしまうのだけれど

「布団ずり落ち防止」
のために惜しみなく点数を使っているのは

母の満足いくようにするため。


母は
「何年も続くことではないのだから」
と、父の介護費用は無理するつもりでやっている。
贅沢に、サービスを利用している状態だ。



我が家も、不況の中経済状況は悪化の一途。

しかし生活の中で、父のことは削らない。
そこでケチることなんて、母は絶対に良しとしないだろう。私もそうだ。


そこで今は、母と兄には申し訳ないが
激安料理ばかり提供している(笑)。