今日の朝は寝てばかりの父。後ろ髪を引かれるような気持ちで仕事へと向かった。


だが、帰ってきたら元気でビックリ。


昨日の発熱は、結局脱水症状だったそうで

今日は点滴を二本(1000ml)入れたそうだ。


寝てばかりで水が飲めず、口から摂った水分が300ml以下の日は、二本目の点滴をするようにとのお医者様の指示が出たのだ。


水分を摂れると目に見えて変わる。
今日の父は見違えるほど元気。
自ら口を開けて催促するようにしておじやを食べたと、母と兄が報告してくれた。


そんな様子をみられなくて残念…。すごく損した気分だ。


世の中には育児休暇というものは浸透してきたが、介護休暇ってないんだろうか?
毎日、一瞬一瞬を見逃したくないものだし、育児と同様、仕事との両立が大変だったりするのだし…。
でもそんなものを認めてしまうと、休む人だらけで成り立たないだろうか…。



今日は何日かぶりに、父がはっきりご挨拶するのを聞けた。
ヘルパーさんに「はい、こんばんは」と。


帰ってきてからの
「おはよう」
「こんにちは」
に続いて、
初の「こんばんは」だ!朝、昼、晩のご挨拶コンプリート!
これに「おやすみ」が加わればカンペキ。
是非とも聞きたい。


一番聞きたいのは、私の名前なのだが…
これはまだ父が、認知症で介護度2くらいだったときからしばしば忘れられていたので望み薄だ(笑)。



今日の父の元気さに、水分は大切なのだと改めて感じ、水分が摂れないことの怖さも思った。


点滴を二本して、身体が吸収できている様子であるのはホッとする。



何で聞いたのだか読んだのだか…


草木が枯れていくのと同じように

自然の中にいる生き物として人間も同じく、

水分が身体から無くなっていき

水分を受け付けなくなって最期に向かうという。

枯れ木にいくら水をやっても芽吹くことがないように

人も、いくら水分を摂ろうとしても吸収できなくなると。


父は、まだどうやら大丈夫。
嫌がることはしたくなくとも、それが
「あきらめる」にはならないようにと思う。


いろんな味を用意して、飲みたい、食べたいと思ってもらうことには挑戦し続けたい。