今日の父は、朝から絶好調だった。
9時の時点でOS-1を200ml摂れたし、エンシュアも半分食べることができた!

「よ〜し、今日は点滴以外でも水分1000mlいけるかも!」
と張り切っていたのだが…


結局昼頃から失速。ずーっと眠ってしまっていたことと、今日は兄がいなくて母と私ばかり食事介助をしていたので、ワガママ三昧(笑)。


ものすごーく不機嫌な顔をされたり
「フンッ!」などとソッポを向かれたり…。
そして、怒って手で飲み物を払いのける仕草まで!

しかし、それだけの表情と意思表示がみられることは、元気になった証拠。喜ぶべきことである。

だが、正直へこむ。


日々の状態に、一喜一憂しないように…とは、お医者様やヘルパーの方々からアドバイスをされてはいるものの

「今日はこれだけしか飲めなかった…」などと、落胆してしまうのだ。


結局、点滴に頼っている状態だ。
皮下点滴の針は入れっぱなしで、毎日家族でチューブに点滴を繋ぐ。

針を身体にさしたりするわけではないが、点滴を繋ぐときにはドキドキする。


今日は、なかなか口を開けて食べてもらうのに苦労したが、栄養剤のエンシュアを凍らせたものは食べてくれた。アイスクリームとシャーベットの中間くらいの食感で、ちょっと食べてみたらなかなか美味しい。


父は、昔はなんでも、カビたものさえ「美味しい」と食べていたくせに、今はちょっと気に入らないものには頑として口を開けなくなった。
これまでの人生で、今が一番、食にこだわっているみたいだ。


別人のようにグルメになった父に満足してもらうため、頭をひねっているところ。


一喜一憂しないように…と頭ではわかっていても、思いっきり一喜一憂して過ごしている。
でも、今のところ毎日必ず「一喜」の瞬間があることが有難い。