昨日は血圧低下のため、訪問入浴を利用できなかった父。


再チャレンジの今日は、血圧は上90下40と微妙だったものの、訪問診療の先生のお許しもでて、初めての訪問入浴をさせてもらうことができた!


部屋の中での入浴とはどんなものなのか興味津々


バスタブを運び込み、それに洗髪台を取り付ける。そして、身体はハンモックのようなものに横たえてお湯に浸かる。洋バスのように、その中で身体を洗ったら、お湯が排水されハンモックが上げられ、そこでシャワーで石鹸をゆすぐ。



お湯は、家のお風呂場からホースを繋ぎ、排水もお風呂場に。


すごく、うまくできている!
ビックリした。


訪問入浴の会社の方々(ちなみにパナソニック)は、丁寧に手で父の身体を洗ってくださる。
なんだか、全身エステをうけているような様子だった。
父は、お風呂が大好きなので、気持ちよさそうで、見ていてホッとした。


今は、実に色々制度が整い、有難い限り。


今年の四月から、介護保険制度は、施設から在宅へと重点を移したと新聞で目にしたが

昔に比べ、格段に家族の負担は少なくてすむ。


面倒くさいことはすべて他人まかせ…とも言えるので
「それでよいのだろうか?」

との後ろめたさのようなものは多少あるのだが


介護される側にとっても、家族が疲弊しなくてすむことは気持ち的にラクかと思う。


昔、こんな制度がなかった頃、母は祖母の介護をしていたが

認知症になってはいても、祖母は
「オイはまたオシッコをしたがか〜? バカじゃね〜。ママ、ありがとな〜」と
恐縮していたそうだ。


利用できる制度にはお世話になり、介護する側もされる側も、辛くならずにやっていければ幸せだ。


訪問介護の方々、訪問診療、看護の方々、今日の訪問入浴の方々…皆さんに感謝しながら過ごしている。


今日は、父が入浴する姿を30年近くぶりにみた。

小学校六年生までは父と一緒にお風呂に入っていたので、それ以来。


私は、父が50近くなってから生まれた子なので、子どもの頃から父はおじいちゃんで、別に恥ずかしくもなく…


でも、今考えると、父からすれば気恥ずかしかったかもしれないなぁ…などと、昔のことを思い出したりした。


さて、今日もなかなか、飲んだり食べたりはしてくれない。
しかし、昨日のように
「お父さん、(甘)酒だよ〜」と言うと
「フフフ〜」
と喜ぶ父だった。