トカゲの尻尾をどこで切るか。
うっかりと内蔵まできってしまって
死んでしまってはならない。

しかし報道をみていたところ、絶滅寸前のトカゲを皆で串刺しにし、張り付けにしているかのようだった。


「膿みを出し切って…」
とかいうけど、体中につまった膿を出し切るなんて、内臓まで引きずりだされてトカゲの皮だけになるだろ!


「膿を出し切る」「真相究明」。
その後に何があるだろう? と考えると、残った皮に詰め物をした、見た目の美しい剥製になってしまうのだと思う。


剥製は、排泄もしないし、血も流さないし、匂いもない。
端からの眺めはキレイ。



しかし
これまでもトカゲをそばで見てきた人にとっては、ときには傷つき腐臭を放っても、手を咬まれたとて、匂いのある生きたトカゲでいてほしいのではないか?

生きている限り、どんなに消毒したって匂いはあるし、匂いこそフェロモン…ヒトを惹きつけるもの。

そう考えると


トカゲの尻尾切り、いいじゃないか。
生きていれば、進化もしていけるんだから。


私は、とにかくトカゲを生かしてほしいし、生きたトカゲをみていたい。

すっかり形態を変えて、トカゲの皮をバッグにしてしまうという、エンターテインメント的なやり方もあるだろうが



私は、どうかトカゲが死にませんように…と願っている。



スケープゴートには感謝を。
そして適切な沈黙を…。


相撲は、正々堂々戦えばよいというスポーツのくくりにはおさまらないものであってほしいのだ。